日経平均を動かしているのは日本人だけではありません。
株式市場は世界に開かれており、日本株市場においても外国人投資家が頻繁に売買を行っています。
また、相場の動きを左右するものとして先物取引もかなり重要です。
今日はそんな海外投資家による先物売買のお話を少しと、今後の短期的な相場の方向性について記事を書きたいと思います。
今日の日経の値動き
本日(5/26)日経は上方にレンジを大きく越え上昇しました。
日本株投資家の皆さんも笑顔ホックホクではないでしょうか。
自粛明けの憂鬱な気持ちも吹き飛びますね!
すでに急騰している相場ですが、この要因としてはご存知のように日本における緊急事態宣言(自粛)解除が影響していると思われます。
銘柄をいくつか保有している投資家はお気づきかと思いますが、本日はいままで戻っていなかった交通、ホテルなど観光関連の銘柄が軒並み急騰していました。
金融緩和により市場にお金が出回り、資金投入が遅れている分野に関しても順次買われ上昇する、循環相場でもあります。
そしてこれをトリガーとして、日経の上昇はもうひとつステップアップするかもしれません
踏み上げが生じる可能性
日経平均の上昇は踏み上げ相場によりさらに加速する可能性があります。
踏み上げ相場とは、先物や信用取引の売りポジションの買戻しによる株価の急騰です
海外投資家の日経先物売越し累計が3兆円を超えています
— じょ_stock (@jostock7) 2020年5月25日
このまま緩和ムードが続いて株価上昇がトリガーになると日経平均は一気に踏み上がることになります pic.twitter.com/jCUWC6D4MI
日経先物の売り越しが3兆円を超えているようです
先物を売る動きは主に外国人投資家によるものですね

ひとの国の株価を売って儲けようとする輩がいるとは!


株価が下がるほうにかけるなんて、投資家としてはもまともな人格じゃないな

カネの世界は恐ろしいよ・・・
裁定売り残高(ポジション)も大きく蓄積されています
日本取引所グループHPより引用
裁定残高のデータでも裁定売りが大きく買いポジションの残より上回っていることが伺えます
これらの信用取引が期限がありますので、期限前に買戻さなければなりません
連日の株価高騰により、売りポジションが投げられ株価が上昇することがあります
これが踏み上げです
踏み上げで一気に22000円台まで吹き上がる可能性もありますね
二番底はくるのか
これはまた、別問題です
何を持って二番底とするかですが、今後の景気後退、さらに感染第2波のタイミング、政府などの対応によっては大きく下げる可能性もあります
完全な個人的推測ですが、感染第2波はきてもおそらく影響は少ないと考えています
ただ、人々が楽観しきった時にイベントが起こるとわかりません
ただひとつ言えるのは、売り残の多さは踏み上げ相場がなくても買いの圧力、すなわち相場の下支えになります
当面の急激な下げ相場は今の状況では考えにくい状況です
しかし、自粛明けで早起き出社、職場の行事などが再開される方も多いでしょう
自粛明けの憂鬱な気持ちこそが二番底なのかもしれません
二番底は(あなたの心の中に)あります
冗談はさておき、二番底や相場の動きは投資のリターンこそ左右するものの、我々投資家がやることはそう変わらないです
実体経済観念が抜けない人は、お金が溢れていれば株価が実質的な企業価値の5倍にも10倍にもなる事実を考慮すべきです
企業活動が行われる限り、どんな下げ相場でも価値ある企業は成績を伸ばし成長します
いつも日経の悪口を言うようですが、長年時価総額がレンジ内に留まる日本経済でも多くの優良企業が生まれ成長しています
どうしても二番底が気になる方はインバース購入でヘッジをかける方法もオススメです
日本株市場の個別株投資においては有効な方法です(右肩上がりの米国市場ではどうかわかりませんが)
まとめ
日経株価を左右する要因として先物取引が重要ですが、外国人投資家により大きく売りポジションがとられています。
日経はこの後踏み上げにより、短期的にもさらに大きく上昇する可能性があります。
大きく上昇するということは前後で下落も含めて高いボラティリティの相場となる可能性があります。
高いボラティリティの相場に振り回されないように、リスク許容度に応じたポジションのボリュームを維持することが大切かと思います。
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