Giostockの株式投資ノート

投資と人生の幸せを考える

バイオンテックへの投資とリスク BNTX 第3回

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はじめに

 

バイオンテック社($BNTX)についてシリーズで記事を書いています。 

 

Twitterをやっている感覚ではBNTXに投資をしている方は思いの外多いのではないかと感じています。こっそり持っていそう…

 

記事は投資家目線ですが、バイオンテックとファイザーの開発するワクチンBNT162は日本でも使用される可能性があります。

 

初回(第1回)は「バイオンテックの今までの仕事、mRNAワクチン」について書きました。

www.jostockinvesting.com

 

第2回は「ワクチン、進捗状況」について書きました 

www.jostockinvesting.com

 

自分の好きな時にぼちぼち記事を書いていきますので、シリーズが終わる頃には株価は天井を迎えている可能性がありますのでご了承ください。

 

個別株についての記事はエンタメとして捉えていただけますと幸いです。バイオ株は投機商品ですからね良いですかバイオ株に集中投資すると破滅します。

 

それではいよいよ第3回『バイオンテックへの投資とリスクについて』です

今回はネタ要素少なめです。

 

Here we Go!

 

 

株価は上がるの?

バイオンテックはじめワクチン株の株価の上下はCOVID-19による社会不安に対するアンチテーゼとなる期待から、成功をすれば株価が上がる、失敗すれば株価が下がる、という単純な構造になっていると思います。

当然、バイオンテックもBNT162ワクチン試験が良好な成績をあげ、承認される見込みになった際には株価の上昇が見込まれます。(株価はもう上がる余地はないと考える人は少ないと思います。)

今後もワクチン期待の高まりに株価は反応していくと思われますが、逆に言うとファンダメンタルズで同社の株価の予測や算出は難しいと考えます。

 

企業の利益という面から考えてみると、既に開発研究やワクチン製造に向けた設備投資に莫大な費用が投入されており、さらに政府や大きな期間からの助成金が投じられています。これらはワクチン開発の成果によらず同社に提供される資金も含みます。ですが同社の株価はワクチン代とも言える対価を織り込んでいないように見えます。

 

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Pfizer社HP資料より

参考資料ですが、今回のCOVID-19ワクチンに関してだけでも、すでにヨーロッパ連合、日本、アメリカ、イギリス、カナダと多額のワクチン契約(450万回分以上)を結んでいます。ワクチン開発に成功すればさらに売り上げが上乗せされることが見込めます

 

加えて、mRNAワクチン開発が成功すると同社にとってさらに大きな株価上昇の要素が追加されます。以前記事にしましたが、mRNAワクチンは同社の強みであるmRNA医療の先駆けとなる存在です。この医療技術は数年前より主に腫瘍(がん)の治療分野で期待されていたもので、この機会に世界に広く認知され、今後新薬開発の強力なプラットフォームとなり得るポテンシャルを秘めています。

 

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DCF法を用いた株価理論値の算出

例えば、の範疇になりますが、上記はインカム・アプローチでのDCF法を用いた理論株価を算出する式です。(出典元:wikipedia

Yはフリーキャッシュフロー、rは割引率です。

ワクチン株の期待の部分が大きい為、計算式で株価を出すのは合理的ではないと考えますが、理論株価を決めるのは将来キャッシュフロー(を割引率で除したもの)の累積であるということが重要です。つまり、年々のキャッシュフローが増加すると見込まれた際に株価が大幅に上昇します。

 

バイオンテックに関して言うと、ワクチン完成と共にmRNA医療の成功による将来の収益(キャッシュフロー)増を見越して大幅に株価が上昇効果が期待されます。当然ですがこれは現在の株価には織り込まれておりません。

 

考慮すべきリスク

ワクチンが良好な成績を納め、株価が上昇する以前に考慮すべき点がいくつかあります。

同社に投資をする際には以下の可能性を考慮し、自身がとれる株価変動リスクと見合っているかが重要と思います。

当然下落リスクがあるから株価上昇の見込みがあるとも考えられるわけですが…

 

投資に際して全てを検討に含めることは不可能ですが、今の状況における大きなリスクは以下の3つです。

 

1.ワクチンの効果が得られない

一つ目のリスクは、現在の最終2/3相試験でワクチンの効果が得られない場合です。

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Pfizer社HP資料より

米国での第1相試験の結果です。 正直雰囲気で貼りましたが小規模な米国の初期試験では有効な抗体獲得が見られたことを示すデータです。

こちらのアカゲザルを使用した試験では、今回2/3相試験で使用されているBNT162b2がSARS-CoV-2(COVID-19)肺炎を実際に防いだ効果が報告されています。

 

現在の大規模な試験ではこれらの被験者を増やして人種など多様性を織り込んで同様の調査を行っています。

同社はこの試験の後にワープスピード計画に盛り込まれたり、工場の買収を行っているので、初期試験の結果は同社や開発パートナーのファイザーのある程度の自信(もしくはある程度のリスクテイクかもしれませんが)の現れともいえると思います。

 

2.重大な副作用がみつかる

2つめが、最終試験で重大な副作用が報告される場合です。これはバイオンテックや他のワクチン株への投資で非常に大きなポイントだと思っていますので詳しく説明します。

副作用はないの?

以前の記事でmRNA医療は比較的安全な方法であることを書きました。ワクチンに副作用はないか、ということは使用する皆が気にするところだと思いますが副作用は一定数必ず起こります

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Pfizer社HP資料より

こちらは現在行われている最終試験の副作用データです。集計中ですので、placebo(偽薬)の副作用も50%程度含まれていることに注意してください。

上段が若い人、下段が高齢者です。どちらも倦怠感が最多で、頭痛、筋肉痛と続いています。ほぼ前例、軽症から中等度という結果でした。最終2/3相試験でも試験を中止せざるを得ない合併症は今のところ報告されていない様です。

 

上の副作用についてはplaceboも含まれているので、ワクチンによる副作用がどうか、を知りたいところです。そこで初期試験の結果です。

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Pfizer社HP資料より

第1相試験では、本薬(30μgと記載)と偽薬の間に問題となる副作用の差はなかった、としています。若者の倦怠感が気になりますけどね・・・まぁ若者ってダルがりますし強いのでいっか・・・(偽薬でも高齢者の5倍倦怠感を訴える若者笑)

 

偽薬で何で副作用でるの?と思われるかもしれませんが、試験中はいかなる理由であっても被験者に起こったことは副作用とカウントされるためです。もしくは注射とか行為そのものによる副作用の場合です。

 

重要なのはリスクベネフィット

新薬を評価する際にはリスク(ここでは副作用)とベネフィット(薬の効き目)を天秤にかけて評価をする必要があります。

 

これは『予防』を目的としたワクチンを考える上で大変重要なポイントです。

 

例えば、ある新薬に100人に1人重大な副作用が起こるとします。死を待つしかない不治の病に対する特効薬であれば、もしかしたら許容されるかもしれません。しかし、それがワクチンのような予防薬であればおそらくダメでしょう。特に今回は任意接種(希望者のみ、インフルエンザワクチンみたいな)ではなく半強制接種の使用形態となることが予想されます。健康な人、しかも全員に使う薬に対する副作用の基準は相当に高くなることが予想されます。ここがワクチン開発の評価の基準のポイントと考えています。

 

蛇足ですが…

私はバイオンテックが仮にワクチンを完成させても同社の株を長期に保有するのは怖いです。

バイオンテックがmRNAワクチンを成功させた暁には、長年期待されていたmRNA医療のプラットフォーム企業として燦然と輝くことになり、これは長期での株価上昇の根拠になり得ると考えます。ただし、副作用は必ず一定数起こる為、使用後の世間の評価はかなり厳しいものになると見ています(日本のワイドショーの扱いなど手に取るように…)。これが私がワクチン完成時〜配布までに売却するかもしれない理由です。

 

3.ワクチンの完成が先延ばしになる

先日、FDA(承認機関)によるワクチンの承認基準が厳格化する、との報道がなされました(詳細はまだ未発表)

急造ワクチン に対する不信感を受けての動きだと思います。

 

jp.reuters.com

 

報道の内容は、承認基準の見直し経過観察の期間の延長です。

 

投資という側面からは期間の延長というのがネックです。 

Tik Tok買収の時もそうでしたが、市場は先延ばしや不確定要素を大変嫌います。私も嫌いですが。

 

この期間延長をすると、大統領選には完全に間に合いません。

こんな報道もございます。

jp.reuters.com

早速、トランプ氏が反論しています笑。

この辺の攻防もワクチン株の株価を大いに左右させそうです。

しかも、もしワクチン試験の結果公表が大統領選の後となると、見えない強い力の威力が(以下略)

 

こういうのはイタチごっこで、ワクチン完成が2ヶ月後だろうと1年後だろうと嫌に感じる方は多くいると思います。理系出身の私としては真摯に研究開発し研究データを集計している研究者を信じているので、特に遅らせること自体が意味があるとは思えませんが。

  

バイオンテック株への投資はどう判断すれば良い?(私見)

バイオンテック株は博打?

リスクを検討して目論見を持って購入したとしても、やはりワクチン承認への賭けになりそうですね。つまり投機や博打と表現してもよいと思います。それを理解していれば賭けでも投資でも良いと思いますが、0か1の結果に関してリスクをとることはリスクリワードの面からは有利ではない(ボリュームを減らせばいいと思いますが)かもしれませんし、中長期投資の特徴であるプラスサムの概念からは外れることになります。

(私としては、新薬完成という通常は確率の低い賭けに対して、見えざる何か制度や資金が味方をしていることにポジティブに捉えていましたので、上記3のリスクで投資を考えるところはあります。)

前提が崩れた際に投資を再考すべき

この記事を読んでいただいている方は同社のホルダーの方も多いと思います。ただ不安ということで売る必要はなく、購入時の前提が変わらないのであればホールドで良いでしょう。購入時の前提が崩れたり、自分が取れないリスクであると判断すれば売ればよいのではないでしょうか。

定性的な判断でなく、投資のボリュームを減らすなどの判断でも良いと思います。

 

まとめ

バイオンテックがファイザーと開発を進めているワクチンBTN162は前試験でも良好な結果で、最終試験の途中報告でも重症な副作用は報告されていません。早ければ10月中旬〜下旬に公表される試験結果での判断になりますが、FDA承認基準やトランプ大統領の動向によって株価は大きく影響を受けると考えています。

 

同社への投資は上記リスクを取り、どの程度なら許容かという判断になるかと思います。

 

完成の報告で株価は高騰することが予想されますが、ワクチンに関する副作用と、その要求レベルの高さを考慮すると例え完成して承認されても、それ以上持ち続けるのは少し怖いかな、と私は考えています。

 

しばらくはトランプ氏とFDA承認基準の動向に注目です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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