Giostockの株式投資ノート

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打倒コロナに真打ち登場?! リジェネロン・ファーマシューティカルズ(REGN)

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火曜日にリジェネロン・ファーマシューティカルズ(Regeneron Pharmaceuticals Inc, US)が新型コロナウイルス(COVID-19)の治療で期待される薬の試験結果の報告をしました。

 

Reuterニュースでも取り上げられ、投資家の間でも話題になっています。

 

このリジェネロン・ファーマシューティカルズ(以下REGN社)について、今回のニュースを中心に投資家目線で記事にしました。

 

(専門的な用語は引用記事より一部改変しています)

 

 

リジェネロン・ファーマシューティカルズ(REGN)

Regeneron Pharmaceuticals Incは米国の難病治療の治療に使用される医療製品の研究開発を行うバイオ医薬品メーカーです。NASDAQ市場で取引することができ、市場規模は9/29現在で61B㌦です。

 

同社が販売している製品にはこれまで眼疾患、脂質異常、アレルギー性疾患、皮膚癌、関節リウマチの治療薬などがあります。また、後述の抗体カクテル医療など先進的な医療技術を用いた製品開発も行っていました。

 

今回はこの抗体カクテル医療の技術を用いた新型コロナウイルス治療薬の開発で脚光を浴びています。

企業データ参照:morningstar .com

 

ニュースの内容

www.reuters.com

 

同社の治療薬は抗体カクテル療法と呼ばれる種類のもので、現在世界を取り巻くパンデミックと経済抑制の収束へ導く新薬の期待から、投資家の間でも話題になっています。 

 

ニュースの内容を纏めます。

(理解しやすいように順番改変、コレ読めばニュース記事みなくていいと思います)

 

・REGN社の抗体カクテル治療がウイルス量を低下させ、非入院のCOVID-19患者の症状を早期に改善したと報告。

・同社は6月に米国政府から30万回分の抗体カクテル薬に対して4億5000万ドルで供給契約をしている。

・今回は初期試験275人の結果で、ウイルスへの自己抗体を高レベルで作れなかった患者で最大の効果を示した。

・同薬は米国食品医薬品局(FDA)からEUA(緊急使用承認)されることを期待されている

・スイスの製薬会社Roche Holdingが、REGN-COV2の全世界製造に携わっており今後製造数を3.5倍に引き上げることで合意している。

・株は時間外に2%上昇

 

以上です。

 

つまり、同社の開発しているコロナの治療薬(以下REGN-COV2)が、新型コロナウイルスに罹患しても抗体が作られなかった人に対して有効な結果を示した、というニュースです。

 

今後は(抗体が作られているかどうか判定する)血清検査ツールの開発・導入がカギと付け加えられています。

さらに、今回の発表には含まれていなかった入院患者や予防についての試験・解析もすすめているとのことです。予防というのはワクチン的な使用ということです。(結果は未公表)

 

プレスリリース

発表されたデータが含まれたプレスリリースです。(REGN社HPより)

investor.regeneron.com

全部読みましたが、ボリュームが大きいので重要なところのみ抜粋(私の主観はお許しください)

 

・REGN-COV2試験自体は入院例も含めて2000人以上が登録中

・今回の結果解析の対象はCOVID-19に罹患した非入院患者275人のみ(平均年齢44才)

・治療の成果は"症状緩和までの期間"で判定

・人種は様々、基礎疾患を持っていた人は64%(肥満を含む、40%)

・COVID-19に罹患後に自己抗体陽性であった人は45%であった

・抗体陽性患者は症状緩和まで7日であったのに対し、抗体陰性患者は症状緩和まで13日かかった(抗体がないと治りが遅い)

・REGN-COV2は、抗体陰性患者で7日目までにウイルス量を急速に減少させた(これはウイルス学的には重要らしい)

・副作用は4例(プラセボ群2例、薬使用群2例)に生じた。重篤なものはプラセボ2例、薬使用群2例で発生した。死亡例はなし。(この試験全体2000人でもここまで重篤な副作用がないとのこと)

 

・・・COVID-19にかかって抗体陽性が45%??!!と正直思いました。最初の診断が違う可能性もあるんじゃないかと考えちゃいますがどうなんでしょうか。まあこのへんは抗体量を測る今回の試験結果には大きく影響しないかもしれませんね。

 

抗体カクテル療法(REGN-COV2)について

投資とはあまり関係がないですが簡単に。

 

ウイルスに感染すると、体内で自分の免疫細胞がウイルスを認識しそれに応じた自己抗体が作られ治癒に向かいます。

今回はその抗体を感染初期から投与して治してしまおうというコンセプトの治療です。

 

REGN-COV2はCOVID-19に感染し回復した人の血液を解析して同定された2つの強力なウイルス中和抗体を混ぜ合わせたものです(カクテル)。

 

この抗体は他社のワクチンなどでも標的としているウイルスのスパイクと呼ばれる一部分に対する抗体です。この部位への抗体は突然変異ウイルスが生まれて治療が効かなくなる可能性を減らすことが権威ある科学誌Scienceに掲載されています。

 

REGN-COV2は霊長類で肺炎への効果を初期研究で報告しています。

 

治療薬として明るいニュース

これまで投資界隈でコロナ関連株と言えばワクチン株が話題の中心でした。REGN社の今回の報告はCOVID19に対して開発された治療薬として初めて報告された明るいニュースであるように思います。

新型コロナの治療薬として期待できる結果⤴︎

 この治療法の大きなポイントは抗体ができなかった患者に対して成果をあげたことです。ファクターXという言葉をお聞きになったことがあるかもしれません。COVID-19に罹患した人の中で日本を含めアジア人で重傷者が異様に少なく、その理由が免疫の一部に他人種となにか違い(因子)があるのではないかという仮説です。このファクターXの部分をこの治療法が補うことができれば、全世界の重傷者を日本の様に激減される可能性があるかもしれません。

 もうひとつこのプレスリリースを読んで感じた点は、副作用の少なさです。公表された結果によるとプラセボ(偽薬)と変わらない結果になっています。これは、ワクチンなど副作用に対する懸念が増していく風潮の中で大きなプラス材料であるように思います。この治療自体の副作用が少ないことを証明されれば、同技術のワクチン応用についての期待が高まります。

限定された解析対象・結果↘︎

 ただし、懸念材料もあります。1つ目が今回はあくまで"非入院患者"の結果である点です。つまりもともと軽症で家で様子を見てOKと判断された患者の経過である点です。これまでのCOVID-19に対する治療薬の成果については入院患者や重傷者に対する死亡率で評価されていたように思います。万が一、REGN-COV2が入院患者や重傷者に対して思うような成果を残さなければ治療薬としての意義は薄れる懸念があります。

 もうひとつが患者の偏り、対象人数の少なさです。治療薬であるので仕方がないところはありますが、300名弱の結果はやはり根拠には足りない印象です。加えて人種など対象人口の多様性が乏しいことも先程のファクターXの話と逆説的ですが懸念材料であります。

 さらに治療薬としての使用に際しては患者の抗体をこの治療に合った基準で計測し判定する必要もあります。測定方法の開発や基準設定なども今後のキーとなるとカンファレンスコールでも言及されていました。

投資について・他社株も含めて(私見)

 同社の株を投資先としてみるとどうでしょうか。今回の治療内容、結果はこれまでの既存薬の転用の内容とは少し毛色の異なる内容でした。COVID-19に対する治療薬としてのこの結果から、この治療が今後のCOVID-19の中心となり得る可能性も秘めています。つまり投資先としてはポジティブな結果と考えます。

 ただし、重要な入院患者・重症患者への結果がまだ報告されていない点、ここまでの解析対象数が少ない点についてはある程度の賭けになると思います。どの程度まで保有するかによりますが。株価は今後も上昇していくと見込まれますが、リスクを取りたくなければ結果が出る前に手放すこともアリかもしれません。

 この治療薬はロシュ(ROG)が米国での製造、販売を取り仕切っています。同社の株も上昇が見込めますが、BNTXとPFEの関係の様に、ロシュはかなりの規模のメガファーマですので値動きは重いと思います。REGN-COV2に投資するのであれば同社への投資が良いかもしれません。

 この結果に対する他のワクチン株価への影響は限定的と考えています。この治療薬はおそらく製造数が限定され、さらに薬品の性質もコストが掛かりそうです(この辺はただの印象です…)。ワクチンとして使用するにはかなりの製造数が必要ですし、予防と治療は別として考えても良いでしょう。ワクチンとして見ても抗体や標的とする機構にそこまで大きな差はないように思えるので、現時点では他のワクチン株に対してなんともコメントがしづらい状況です。評価に差が出るとすれば、効果よりも副作用に関してだと考えています。少なくとも現時点でMRNAやBNTXからわざわざ乗り換えをする合理性はないように思います。

 今後、同社の技術がワクチンへと応用できる(少し時間かかりそう)結果が出るとまた違った影響がでてくるかもしれません。製造数が確保でき治療薬として先に承認されている状況であれば同社の予防治療としての投資もメリットがかなりあるように思います。

まとめ

 米国リジェネロン・ファーマシューティカルズが同社の抗体カクテル療法(REGN-COV2)について、抗体が産生されなかった非入院での治療患者で症状回復までの期間が短く、ウイルス量も早く少なくなっていたことを報告しました。

 

 入院患者やワクチン的な予防的使用に対する結果はまだ未公表ですが、これらへの発展の可能性についても期待できる内容でした。

 

米国で緊急使用承認がされればCOVID-19治療の大きな進展となりえる可能性があります。ただし重要な入院患者などの結果が出てないことは同社への投資のリスクとなりえます。さらに新薬導入時の抗体検査のツールが確立、普及をする必要もあります。

 

投資判断の参考になりますと幸いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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